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俳句別総合成績


これまでに投句された各俳句が獲得した得点の集計です。

順位

俳句

俳号

得点

開催月

1

焼き茄子や無地の器に潔し 鞄持

25

平成26年7月

2

鬼笑う話も増えて冬に入る 柏尾川

25

平成26年11月

3

何もなき日を湯豆腐で締め括り め組

23

平成27年1月

4

これもよし朝寝の人と生きるかな 大富豪

22

平成26年4月

5

水映る空に田植えをするようで め組

21

平成26年5月

6

澄んだ黒初雪映し赤子の目 窓枠

20

平成26年12月

7

金魚鉢覗くふたりのおでこ合う 三指奏

19

平成26年6月

8

一瞬のためらいもなく流れ星 め組

18

平成26年10月

9

葉の陰に庭のヌシなりお化け茄子 鼬蜘蛛

16

平成26年7月

10

水撒きや小さな虹に手を伸ばし 鼬蜘蛛

16

平成26年6月

11

朱に染まるしとやかな袖秋の暮れ 板上

16

平成26年9月

12

部屋照らす日なた追いかけ春を待つ め組

15

平成27年1月

13

初雪や積もる話も消え覚める 捨馬

15

平成26年12月

14

月影を透かして光る鰯雲 瑞香

15

平成26年10月

15

春雷やめしのしたくの手を止めて め組

14

平成26年3月

16

祝宴に拍手奏でる秋時雨 め組

14

平成26年10月

17

蚊遣り焚き虫さえ居らぬ独り者 め組

13

平成26年8月

18

きっといるおやゆびひめがあのなかに 大富豪

13

平成26年4月

19

南瓜切る君の姿が見てられない 落ち葉拾い

13

平成26年8月

20

縁の下めざし嗅ぎ付け忍び足 板上

13

平成27年2月

21

夢うつつ遠くこもるは除夜の鐘 捨馬

13

平成26年12月

22

宛先を書けぬ手紙が春を待つ

13

平成27年1月

23

はいお金落ち葉抱えて我が息子 大富豪

12

平成26年11月

24

焼き場へのマイクロバスに虹の影 柏尾川

12

平成26年6月

25

土塊も神と遊ぶか霜柱 柏尾川

12

平成27年1月

26

虫の音を追う足下のつたなさや 三指奏

12

平成26年8月

27

横たわる秋刀魚の愚痴を聞いてやる

12

平成26年9月

28

蚊遣ぶた一巻分の夜仕事 瑞香

12

平成26年8月

29

炬燵猫赤く照らされ足枕 捨馬

12

平成26年12月

30

飛行船鰯の雲でひと休み

12

平成26年10月

31

綿毛吹く幼子の頬に風光る 窓枠

11

平成26年4月

32

風に触れ遠き声聞く夏の夜 柏尾川

11

平成26年7月

33

夏の夜蝉に負けじと我が子泣く 窓枠

11

平成26年7月

34

春風に口角上がる石仏 鞄持

11

平成27年2月

35

水面に凛とそびえる苗の青

11

平成26年5月

36

春の庭色とりどりの湯呑みかな 落ち葉拾い

11

平成26年4月

37

頭からいやしっぽから目刺し食う 三指奏

11

平成27年2月

38

まだ白き裸足の上の紅鼻緒 め組

11

平成26年7月

39

まだ食える限界攻める焼き秋刀魚 鼬蜘蛛

11

平成26年9月

40

炭火舞い見目麗しき秋刀魚かな 窓枠

11

平成26年9月

41

彩りを並べて遊ぶ落ち葉かな 廻転

11

平成26年11月

42

いまむかし田植えも趣味になりにけり 板上

10

平成26年5月

43

通学の道それて踏む霜柱 やん

10

平成27年1月

44

大一番飯屋のテレビ秋の暮れ 柏尾川

10

平成26年9月

45

朝寝から涅槃に発った祖父の顔 板上

10

平成26年4月

46

壇蜜と夢の炬燵でイチャイチャと

10

平成26年12月

47

春雷に伸び一つして眠るネコ 鼬蜘蛛

10

平成26年3月

48

物干しで手ぬぐい金魚風に舞う

10

平成26年6月

49

父の日によく似た禿げを鏡見て はち

10

平成26年5月

50

日短や栞を挟み灯りつけ め組

10

平成26年11月

51

通い路に乾き落ち葉のサクサクと 漠得廊

10

平成26年11月

52

足止める花屋の桶に梅の枝 鼬蜘蛛

10

平成27年2月

53

秋刀魚食い空いちだんと高くなり 柏尾川

9

平成26年9月

54

嫁にやり妻とふたりのさくらもち め組

9

平成26年3月

55

段々の芽吹き掠めて春の風 板上

9

平成27年2月

56

吐く息の白さの向こうに流れ星 三指奏

9

平成26年10月

57

春待つも凍える空気また愛し 落ち葉拾い

9

平成27年1月

58

品書きの「新秋刀魚」の文字あざやかに 板上

9

平成26年9月

59

初雪はただ突然に突然に 柏尾川

9

平成26年12月

60

父の日に僕と母だけ影二つ 大富豪

9

平成26年5月

61

流れ星待てどいつしか夢の中 鼬蜘蛛

9

平成26年10月

62

気配してエロ本隠したこたつ布団 はち

9

平成26年12月

63

かむよりもすすれと蕎麦屋の花粉症 め組

9

平成26年3月

64

チューリップ負けじと僕も背を伸ばし め組

9

平成26年4月

65

湯豆腐の肌の白さに一目惚れ はち

9

平成27年1月

66

ぼろやかん麦茶出来たと湯気を出し め組

9

平成26年6月

67

草を食む若駒の傍春を待つ 鞄持

8

平成27年1月

68

春風を結わえてみせた君の髪 つばめ

8

平成27年2月

69

陽が落ちて海辺にオリオン静やかに

8

平成26年9月

70

独りでも家族の味がする麦茶 め組

8

平成26年6月

71

蚊遣り置く何事もない顔をして 鞄持

8

平成26年8月

72

クロスビースティルスナッシュ落ち葉色 はち

8

平成26年11月

73

焼き茄子をつまみ微笑む日暮れ酒 三指奏

8

平成26年7月

74

淡墨を滲ませ咲くは茄子の花 捨馬

8

平成26年7月

75

うたた寝を咎める無粋は春雷か 十一屋

8

平成26年3月

76

球拾い草分け入れば雨蛙 柏尾川

8

平成26年5月

77

水草とワルツを踊る金魚姫 め組

8

平成26年6月

78

日の暮れにただ堂々と南瓜切る 鞄持

8

平成26年8月

79

誰恨む事はなくとも花粉症 鞄持

7

平成26年3月

80

山寺に鈴虫鳴いて芭蕉堂 瑞香

7

平成26年8月

81

レコードを止めて虫の音生あくび 柏尾川

7

平成26年8月

82

去り際に霜柱踏む冬の恋 飛び入りうっちー

7

平成27年1月

83

夢叶う日まで踏まぬぞ霜柱

7

平成27年1月

84

さくらもち幼き手のひらいっぱいに め組

7

平成26年3月

85

うつむけば水面にはえる流れ星 板上

7

平成26年10月

86

思い出す麦茶に砂糖祖母の味 大富豪

7

平成26年6月

87

春の風ただ生きていく健やかに め組

7

平成27年2月

88

球根に手合わせ願う花の色

7

平成26年4月

89

汁すすり白飯うまし焼き秋刀魚 はち

7

平成26年9月

90

坂道を駆け下りたるは秋の暮れ 捨馬

7

平成26年9月

91

種を蒔く春待つ土の香を聴いて 瑞香

7

平成27年1月

92

針は4時急ぐ子の足日短か 三指奏

7

平成26年11月

93

制服の袖の長さに春の風 三指奏

7

平成27年2月

94

虫の籠鈴の音詰めてラジオなり

7

平成26年8月

95

土もなく古里探す雨蛙 大富豪

7

平成26年5月

96

秋時雨華やぎを増す山辺かな 瑞香

7

平成26年10月

97

もうすぐで麦茶色した子供らが 落ち葉拾い

7

平成26年6月

98

春風が髪に花片の手紙付け め組

7

平成27年2月

99

あかきいろ落ち葉ふみしめ朝の声 三指奏

7

平成26年11月

100

戸惑いも晴れて南に虹架かる 鞄持

7

平成26年6月

101

通学路きみはいずこか風光る 鼬蜘蛛

7

平成26年4月

102

ここからは先はないぞよやれ金魚 板上

7

平成26年6月

103

見え透いた嘘と炬燵の匂いかな 鞄持

7

平成26年12月

104

女子トーク桜餅だよ人生は

7

平成26年3月

105

川染める唐紅の落ち葉かな 瑞香

7

平成26年11月

106

冬に入るひなたで丸く眠り猫 め組

7

平成26年11月

107

背伸びしてマスクをずらす春のキス

7

平成26年3月

108

食卓の彩り乏し春を待つ 鞄持

7

平成27年1月

109

どすこいと地面に座る大かぼちゃ め組

7

平成26年8月

110

新米と言えどもあじなまねをする 三指奏

6

平成26年9月

111

父の日や言葉まばらに酒をつぎ 鼬蜘蛛

6

平成26年5月

112

少しだけ気取って愛でる梅の花 三指奏

6

平成27年2月

113

湯上がりに縁側の隅雨蛙 鞄持

6

平成26年5月

114

雨蛙大地の歌を高らかに め組

6

平成26年5月

115

さくらもち祖母の笑顔と葉の香り 鼬蜘蛛

6

平成26年3月

116

秋時雨答えを出した橋の下 小作姓

6

平成26年10月

117

デメキンは性格良いと思ってた 柏尾川

6

平成26年6月

118

手のひらで玩具の様な雨蛙 はち

6

平成26年5月

119

帰り道角を曲がれば春の風 捨馬

6

平成27年2月

120

手のひらに落ちた初雪あの世から

6

平成26年12月

121

行く年にあばよと一つ除夜の鐘 三指奏

6

平成26年12月

122

目刺し焼く煙りに家路急がされ 瑞香

6

平成27年2月

123

夏の夜寝付けぬ理由他にあり 落ち葉拾い

6

平成26年7月

124

秋時雨人肌恋し燗酒や 三指奏

6

平成26年10月

125

二日酔い虹が見えるか立小便 はち

6

平成26年6月

126

八百屋にて主婦が奏でる南瓜の音 小作姓

6

平成26年8月

127

その後は別々に寝る熱帯夜 やん

6

平成26年7月

128

空梅雨に降ってケロケロ神頼み 瑞香

6

平成26年5月

129

間に合わずふと見上げればいわし雲 落ち葉拾い

6

平成26年10月

130

湯豆腐がケンカ見ながら荒修行 鼬蜘蛛

6

平成27年1月

131

梅香り時を忘れて散歩道 はち

6

平成27年2月

132

チューリップさいたさいたと児ら唱い 瑞香

6

平成26年4月

133

父笑う父の日も何もない日でも め組

6

平成26年5月

134

秋時雨寄り添いあって肩濡らす 鞄持

6

平成26年10月

135

七色のリボンを空に天気雨 瑞香

6

平成26年6月

136

湯豆腐やわかっているのにまた火傷 落ち葉拾い

6

平成27年1月

137

葉の陰に相合い傘の雨蛙 瑞香

6

平成26年5月

138

みなとまち船の汽笛と除夜の鐘 瑞香

5

平成26年12月

139

部活後(あと)飛び込む様に麦茶飲み はち

5

平成26年6月

140

伸びる箸ほろりと苦き秋刀魚かな 鞄持

5

平成26年9月

141

新米の立ち上がったる釜の中 鞄持

5

平成26年9月

142

虫の音に耳そばだてるカギしっぽ 瑞香

5

平成26年8月

143

朝寝坊深く反省日短か 鼬蜘蛛

5

平成26年11月

144

障子まど梅の枝かげ春を待つ はち

5

平成27年1月

145

ほほ染めて夢の心地か桜餅 三指奏

5

平成26年3月

146

手拭いの金魚も泳ぐゲリラ雨 瑞香

5

平成26年6月

147

携えしサンマの剣ホヤぼーや 瑞香

5

平成26年9月

148

ようやくと腰を上げれば秋の暮れ 落ち葉拾い

5

平成26年9月

149

寝ころんでくゆらす煙草に鰯雲 はち

5

平成26年10月

150

初雪に除雪車の窓磨きあげ 落ち葉拾い

5

平成26年12月

151

春の風となりの人で暖をとる 迷子鳥

5

平成27年2月

152

秋の暮れ時計の針に空を見る 三指奏

5

平成26年9月

153

歳をとり年々うまし南瓜かな 鼬蜘蛛

5

平成26年8月

154

タワーすら覆うは秋刀魚の煙なり 十一屋

5

平成26年9月

155

夏の夜冷たき寺の石畳 鞄持

5

平成26年7月

156

虫の音やお猪口片手に目を閉じる 捨馬

5

平成26年8月

157

屋形船川風と往く夏の夜 瑞香

5

平成26年7月

158

目刺し焼くかまどの護符も新しく つばめ

5

平成27年2月

159

我妻よ後ろ姿がまるで茄子 大富豪

5

平成26年7月

160

夏の夜草の根深し風涼し め組

5

平成26年7月

161

日短無心にささがき夜を待つ 捨馬

5

平成26年11月

162

上野駅家出少年風光る 鞄持

5

平成26年4月

163

虫の音に袖をのばした日暮れ時 三指奏

5

平成26年8月

164

二日酔いチューリップにも叱られて 落ち葉拾い

5

平成26年4月

165

流れ星!最後の最後君の嘘 小作姓

5

平成26年10月

166

大漁旗拡げ追いしは鰯雲 鞄持

5

平成26年10月

167

ポツポツと蕾も香る道明寺 瑞香

5

平成26年3月

168

歌謡曲流れるラジオ秋の暮れ 鞄持

5

平成26年9月

169

朝帰りそろりそろりと霜柱 はち

5

平成27年1月

170

仕事辞め見上げた空は風光る 大富豪

5

平成26年4月

171

走るバス影も消えゆく日短か 三指奏

5

平成26年11月

172

内緒だと僕だけ二つ桜餅 落ち葉拾い

5

平成26年3月

173

炬燵猫人の足みて床を掻く 落ち葉拾い

4

平成26年12月

174

風光り履歴書を買う五十の手 落ち葉拾い

4

平成26年4月

175

街路樹の薄影長し日短

4

平成26年11月

176

南方の友が目にする初雪を 十一屋

4

平成26年12月

177

梅の花微かな熱が野に滲む 落ち葉拾い

4

平成27年2月

178

子をのせてゲロっと一声雨蛙 大富豪

4

平成26年5月

179

茄子色の闇夜に残るトゲの味 落ち葉拾い

4

平成26年7月

180

ぐだぐだと朝寝引きずる11時 三指奏

4

平成26年4月

181

日短心の涙乾かない 大富豪

4

平成26年11月

182

人妻と二度目の逢引日短

4

平成26年11月

183

田植え雨霞んだ景色に笠地蔵 はち

4

平成26年5月

184

杉の木の命輝き花粉症 鼬蜘蛛

4

平成26年3月

185

夜勤明け夫(つま)も休日朝寝する 瑞香

4

平成26年4月

186

鰯雲いかなる異名異国では 十一屋

4

平成26年10月

187

南瓜斬り力む観客花電車 はち

4

平成26年8月

188

愛娘塩漬けの葉は食べ残す

4

平成26年3月

189

日短や明日を想うが長くなり め組

4

平成26年11月

190

積もる憂さ日々掻き出して春を待つ 柏尾川

4

平成27年1月

191

陽を纏い家路を急ぐ短日よ 廻転

4

平成26年11月

192

空腹と逃れ群れゆく鰯雲 捨馬

4

平成26年10月

193

初恋の彼女の家の麦茶かな 鞄持

4

平成26年6月

194

桜餅声掛られぬ時もあり 鞄持

4

平成26年3月

195

ようやくと腰を上げれば春の風 落ち葉拾い

4

平成27年2月

196

もう少し芽が出るまでは春待つと 三指奏

4

平成27年1月

197

流れ星落ちたる処に馳せる夢 捨馬

4

平成26年10月

198

春雷や黒鹿毛の馬嘶いて 鞄持

4

平成26年3月

199

夜に鳴く蝉の一声寝言かな 落ち葉拾い

4

平成26年8月

200

具だくさんこれでは言えぬ湯豆腐と 三指奏

4

平成27年1月

201

初雪や猫の足跡追いかけて め組

4

平成26年12月

202

虫の音に気付く心のゆとりなり 落ち葉拾い

4

平成26年8月

203

ああ空に虹の架け橋また会える 大富豪

4

平成26年6月

204

流れ星天に刺されと願う人 板上

4

平成26年10月

205

虫の音の色の違いや旅の空 板上

4

平成26年8月

206

桜餅ほうばり眺む残り雪 板上

4

平成26年3月

207

敗退の悔しさと飲む麦茶かな 瑞香

4

平成26年6月

208

静寂の中一筋の虫の声 め組

4

平成26年8月

209

ボロ一間気合い一発焼く秋刀魚 柏尾川

4

平成26年9月

210

できたてのふうくらとした桜餅 板上

4

平成26年3月

211

虫の音と君の寝息のシンフォニー

4

平成26年8月

212

夏の夜の夢冷めてなお目を閉じる

4

平成26年7月

213

春の夜に雷鳴ひとつ花咲かす 瑞香

4

平成26年3月

214

夏祭り金魚にとっては別れの日 大富豪

4

平成26年6月

215

行儀良く並び光るる秋刀魚哉 捨馬

4

平成26年9月

216

店先の日だまり嬉しさくらもち 鼬蜘蛛

4

平成26年3月

217

火を消して煙行く末流れ星 め組

4

平成26年10月

218

花粉症それは違うよ風邪だから 大富豪

4

平成26年3月

219

炬燵から顔出す子犬雪嫌い 廻転

4

平成26年12月

220

窓辺にて春待つ日差し鳥の声 鼬蜘蛛

4

平成27年1月

221

軒先を借りて休むは金魚売り 鞄持

4

平成26年6月

222

秋刀魚焼く君を骨まで愛してる

4

平成26年9月

223

しはわせは暖だけでなし炬燵かな め組

4

平成26年12月

224

チューリップよ俺は元気だまた明日 柏尾川

4

平成26年4月

225

天皇の田植えの記事を読む児童 柏尾川

4

平成26年5月

226

バスが来たもうさよならだ秋時雨 柏尾川

4

平成26年10月

227

鰯雲はぐれた一匹どこへ行く 三指奏

4

平成26年10月

228

持って行け新米ニ合旅土産 柏尾川

4

平成26年9月

229

アスファルト裸足で踏んで海を去る 柏尾川

4

平成26年7月

230

宵酔いにくしゅんとひとつ花便り 三指奏

4

平成26年3月

231

幸せをお腹に抱いて朝寝坊 め組

4

平成26年4月

232

しんしんとなにを庇うか秋時雨 板上

4

平成26年10月

233

湯気のぼり南瓜煮る音コトコトと 三指奏

4

平成26年8月

234

今日もまた財布に優し湯豆腐か 大富豪

4

平成27年1月

235

灰色の空に春待つ蕾かな 窓枠

4

平成27年1月

236

我が父の炬燵入る姿愛らしく 窓枠

4

平成26年12月

237

咲きたくて梅の蕾も待ちきれぬ 迷子鳥

3

平成27年2月

238

春待つやおなごの肌に顔埋め はち

3

平成27年1月

239

来年の幸を願いて除夜の鐘 十一屋

3

平成26年12月

240

諦念の真中に届く除夜の鐘

3

平成26年12月

241

熊の子は母の夢見て冬に入る

3

平成26年11月

242

てかてかと畑に光る茄子の黒 柏尾川

3

平成26年7月

243

新米を食べて気付かずお説教 鼬蜘蛛

3

平成26年9月

244

気がつくと手がみかん色炬燵かな 鼬蜘蛛

3

平成26年12月

245

貞吉は食せたかしら桜餅 十一屋

3

平成26年3月

246

漁へたつ父の頭上に鰯雲 大富豪

3

平成26年10月

247

立ち止まり心写すは落ち葉哉 捨馬

3

平成26年11月

248

虫の音を聴くのか最強ヒョードルも はち

3

平成26年8月

249

天空に思いそれぞれ流れ星 はち

3

平成26年10月

250

流れ星流れているのはこの星か 落ち葉拾い

3

平成26年10月

251

苗植わり衣替えだね通学路 三指奏

3

平成26年5月

252

酒をさし秋刀魚刺しつつ半身焼く 捨馬

3

平成26年9月

253

秋刀魚の香火にかけ再度空泳ぐ 小作姓

3

平成26年9月

254

雨も止み言わせてもらうぞ鰯雲 小作姓

3

平成26年10月

255

年老いて群れから離れ春を待つ

3

平成27年1月

256

めざし食い散歩に行こかまた寝よか め組

3

平成27年2月

257

虫の音がさびしいやろと月の下 板上

3

平成26年8月

258

春の風ふわりと飛んであの街へ 大富豪

3

平成27年2月

259

秋ならば風光明媚と誇る父 板上

3

平成26年4月

260

川岸で洗われわらう南瓜哉 捨馬

3

平成26年8月

261

朝露を招き入れたる梅の白 板上

3

平成27年2月

262

初雪の白球空に投げ入れる 柏尾川

3

平成26年12月

263

流れ星ながれることを祈っちゃう

3

平成26年10月

264

冬に入る古いレコード聴きながら 鞄持

3

平成26年11月

265

秋時雨自転車立ちこぎ街急ぐ はち

3

平成26年10月

266

かわいそう目刺しに思った幼き日 迷子鳥

3

平成27年2月

267

祖先乗せゆっくり行けよ茄子の牛 瑞香

3

平成26年7月

268

兎二羽月の砂漠に春の風

3

平成27年2月

269

桜餅甘じょっぱいのパイオニア 落ち葉拾い

3

平成26年3月

270

思い出や探して歩く雨蛙 鼬蜘蛛

3

平成26年5月

271

言葉より杯交わす照れ隠し 三指奏

3

平成26年5月

272

父の日の幸福感じる疲労感 十一屋

3

平成26年5月

273

雷鳴を連れてあらわる夏の夜 三指奏

3

平成26年7月

274

ネェ、ナンデ虫の音の如く止まぬ姪 小作姓

3

平成26年8月

275

軒先にまつりのあとや夏の夜 板上

3

平成26年7月

276

目が覚めてキミの隣でもう少し

3

平成26年4月

277

流れ星かける願いを知りぬ夏 やん

3

平成26年10月

278

まぶしさに夢で喜ぶ朝寝かな 鼬蜘蛛

3

平成26年4月

279

ジュテームと裸足で何度も求めあい はち

3

平成26年7月

280

花粉症今年も来たか古馴染み 十一屋

3

平成26年3月

281

雑草と云われる草も春を待つ 瑞香

3

平成27年1月

282

ぬくぬくと朝まで夢みるこたつかな 三指奏

3

平成26年12月

283

混んでるし今年もテレビ除夜の鐘 鼬蜘蛛

3

平成26年12月

284

風似合うワンピース飾り春を待つ 窓枠

3

平成27年1月

285

膨らみし蕾の姉妹春を待つ め組

3

平成27年1月

286

影短色も明るき春の風 捨馬

3

平成27年2月

287

砂浜を掘っては埋める裸足かな 鼬蜘蛛

3

平成26年7月

288

初恋は田植え機の名と同じ君 瑞香

3

平成26年5月

289

春の風笑顔行き交う仲通り 鼬蜘蛛

3

平成27年2月

290

広瀬川すずめ踊れと風光る 瑞香

3

平成26年4月

291

カミさんは南瓜が好きだ俺も食う 柏尾川

3

平成26年8月

292

流れ星あなたの名前すらよべず

3

平成26年10月

293

息白く豆たん炬燵おこす朝 瑞香

3

平成26年12月

294

蚊遣りしてコロリいってよ憎き人 大富豪

2

平成26年8月

295

何よりもまずは麦茶を飲み干して 十一屋

2

平成26年6月

296

冬に入る丸まる猫を撫で想ふ 捨馬

2

平成26年11月

297

台所冷ます麦茶と君の声 鼬蜘蛛

2

平成26年6月

298

関門の海峡渡る流れ星 瑞香

2

平成26年10月

299

年越しの灯油燻り冬に入る 漠得廊

2

平成26年11月

300

パチンコの開店気になる朝寝かな はち

2

平成26年4月

301

嫁はまた炬燵寝だろか電話する 柏尾川

2

平成26年12月

302

パノラマに我れ先競う流星群 はち

2

平成26年10月

303

やっときた飛ばせ転がせ春雷よ 大富豪

2

平成26年3月

304

街灯りキラキラとして冬に入る 瑞香

2

平成26年11月

305

ひとやすみ麦茶の滴通り雨 三指奏

2

平成26年6月

306

父なれどひとりひとりが空の下 板上

2

平成26年5月

307

初雪や我が家へ急ぐ人の影 鼬蜘蛛

2

平成26年12月

308

はだしあとコンクリートにすぐに消え 瑞香

2

平成26年7月

309

風光る、シワが増えても好きな人 柏尾川

2

平成26年4月

310

米並みにねばってほしいニューフェイス やん

2

平成26年9月

311

春風に心の雪も溶かされて 落ち葉拾い

2

平成27年2月

312

化粧してさあ晴れ舞台焼秋刀魚 三指奏

2

平成26年9月

313

夏休みどこんち行ってもまず麦茶

2

平成26年6月

314

初雪を喜ぶ顔を慈しむ 廻転

2

平成26年12月

315

公園で酒がのめるぞ春の風 三指奏

2

平成27年2月

316

夕食(ゆうげ)待つ玄関先のなすかぼちゃ 板上

2

平成26年7月

317

うら梅の楠玉淡く紅ひいて 瑞香

2

平成27年2月

318

庭の隅ネコと金魚とありがとう 鼬蜘蛛

2

平成26年6月

319

鰯雲蒼き光に薄衣 め組

2

平成26年10月

320

なつかしきこの感触は霜柱 大富豪

2

平成27年1月

321

赤いまま落ち葉が雨に濡れている 柏尾川

2

平成26年11月

322

舗装され姿消えゆく霜柱 窓枠

2

平成27年1月

323

梅が香や巻き髪を解く大年増 鞄持

2

平成27年2月

324

艶金魚入れたり出したり花電車 はち

2

平成26年6月

325

祖父の梅今年も咲いて七回忌 め組

2

平成27年2月

326

束の間の姿消えゆく蚊遣火よ 捨馬

2

平成26年8月

327

霜柱朝の陽浴びて凛と立ち め組

2

平成27年1月

328

煩悩はそこまで無いぞ除夜の鐘 鞄持

2

平成26年12月

329

秋味が出れば脳裏にあのさかな 窓枠

2

平成26年9月

330

春は過ぎ雷おこしは硬すぎて 板上

2

平成26年3月

331

新米を食べれる時期に歳を経る 十一屋

2

平成26年9月

332

ぺちぺちと叩きたくなる南瓜かな 板上

2

平成26年8月

333

空見上げ瞬き一つ流れ星 廻転

2

平成26年10月

334

手渡せぬネクタイを買う父の日に

2

平成26年5月

335

思い出は煙の中に秋刀魚焼く め組

2

平成26年9月

336

冬に入る布団に入る魔力増し 落ち葉拾い

2

平成26年11月

337

オバマ来て朝寝も出来ぬ早出かな 十一屋

2

平成26年4月

338

こぽり揺れ食べ頃知らす豆腐鍋 瑞香

2

平成27年1月

339

久々の手洗い洗車風光る はち

2

平成26年4月

340

大寒に木綿豆腐とねぎを買い やん

2

平成27年1月

341

二回目のキスはなんだか麦茶の味

1

平成26年6月

342

愚痴話し目刺し炙るは八丁堀 はち

1

平成27年2月

343

湯豆腐は一人前がよく似合う 鞄持

1

平成27年1月

344

いい湯だな豆腐と徳利肩並べ 窓枠

1

平成27年1月

345

眼帯をかけて目刺しを喰らう君

1

平成27年2月

346

月明かり姿隠して夜這い星 瑞香

1

平成26年10月

347

チューリップ続く歩けど歩けども め組

1

平成26年4月

348

霜柱大地の朝の伸び上がり 鞄持

1

平成27年1月

349

夏の夜裸足で茄子をもてあそび はち

1

平成26年7月

350

浴衣をほめながら下駄の素足(あし)を観る やん

1

平成26年7月

351

一笊(ざる)の秋刀魚は重い独り身に 落ち葉拾い

1

平成26年9月

352

霜柱さくさく鳴らし通学路 瑞香

1

平成27年1月

353

悪し事を打ち消し響け除夜の鐘 め組

1

平成26年12月

354

まどろみて梅の花弁舞い落ちる 捨馬

1

平成27年2月

355

日本の心に響くは除夜の鐘 窓枠

1

平成26年12月

356

川岸で裸足の君に恋をする 大富豪

1

平成26年7月

357

霜柱私の髪も持ち上げて 落ち葉拾い

1

平成27年1月

358

乳のみ児をあやす手つきと春の風 つばめ

1

平成27年2月

359

足むくみ今夜裸足で帰りたい 鞄持

1

平成26年7月

360

いつもより少しかための茄子の皮 鞄持

1

平成26年7月

361

霜柱踏んでみてから後悔し 十一屋

1

平成27年1月

362

虫の音と奏でる夜空にロッケンロール はち

1

平成26年8月

363

春待つわあたし待つわの惰眠なり 柏尾川

1

平成27年1月

364

虫の音や涼しさ告げる帰り道 鼬蜘蛛

1

平成26年8月

365

春を待つ嘘という字を塗りつぶし 大富豪

1

平成27年1月

366

水茄子や噛みて伝わる和のこころ 捨馬

1

平成26年7月

367

春待つは我のみならん寒さかな 十一屋

1

平成27年1月

368

めし友はババア秘伝の茄子漬で はち

1

平成26年7月

369

銚子より根室の秋刀魚と半可通 やん

1

平成26年9月

370

彼方から花に呼ばれし春の風 鼬蜘蛛

1

平成27年2月

371

携帯に春待つキミのメッセージ 鼬蜘蛛

1

平成27年1月

372

えのすいの相模大水槽のような空 やん

1

平成26年10月

373

チューリップ浜スタ前が凄いよね

1

平成26年4月

374

春の風お供の花粉置いてこい 十一屋

1

平成27年2月

375

っとーつたつみーっつ、よっついわしぐも 板上

1

平成26年10月

376

食卓に所狭しと秋刀魚かな め組

1

平成26年9月

377

去年とはちがう秋刀魚のほろ苦さ 板上

1

平成26年9月

378

街中の電飾ながめ冬に入る 鼬蜘蛛

1

平成26年11月

379

もう寝ます良き日に感謝蚊遣ブタ 柏尾川

1

平成26年8月

380

霞む目に気づかぬ夜空流れ星 捨馬

1

平成26年10月

381

生きてるぞ新米炊きたてちゃわん山 板上

1

平成26年9月

382

茄子飾り帰っておいでと父を待つ 大富豪

1

平成26年7月

383

冬に入る冷えた足先絡ませて 窓枠

1

平成26年11月

384

鴨猟の習礼はじまり冬に入る 十一屋

1

平成26年11月

385

風呂上がり御猪口に一杯注ぐ麦茶 板上

1

平成26年6月

386

襟立てて春待つ紳士ただ歩く 捨馬

1

平成27年1月

387

帰宅して心安らぐ蚊遣りの香 鼬蜘蛛

1

平成26年8月

388

麦茶汲み水滴ながめ雨を聴き 鼬蜘蛛

1

平成26年6月

389

茄子紺の浴衣に赤い帯締めて

1

平成26年7月

390

麦茶より水なの今は急ぎなの 落ち葉拾い

1

平成26年6月

391

衣装替え迷えしうちに冬に入る はち

1

平成26年11月

392

母からの新米届き我れ笑顔 はち

1

平成26年9月

393

恋をして春雷未だ轟かぬ

1

平成26年3月

394

新米の報せ沁み入る酒の味 捨馬

1

平成26年9月

395

蚊遣りだと外へ出てゆく喫煙者 窓枠

1

平成26年8月

396

晴天の朝炊き上がる新米や め組

1

平成26年9月

397

風光る人生長いと言うように め組

1

平成26年4月

398

蚊遣りよりハッカ油が効くらしい 板上

1

平成26年8月

399

新米のシールを張るよ古古米に 落ち葉拾い

1

平成26年9月

400

初雪やチェーンの音で目を覚まし 瑞香

1

平成26年12月

401

初雪に変わるか否か雨模様 鼬蜘蛛

1

平成26年12月

402

泳ぎ方忘れたオフィスの金魚たち 飛び入りうっちー

1

平成26年6月

403

金魚はね翔んでるんだよほんとはね 落ち葉拾い

1

平成26年6月

404

父の日に分厚い盤で将棋指す 柏尾川

1

平成26年5月

405

迎え酒初雪舞うは窓の外 捨馬

1

平成26年12月

406

昼酒しまどろむうちに日短に はち

1

平成26年11月

407

ちらちらと鼻先こする初雪よ 廻転

1

平成26年12月

408

散歩の出少し早めて日短く 鞄持

1

平成26年11月

409

秋の暮れポケットの中にしまう恋 大富豪

1

平成26年9月

410

短日や十四時(にじ)に夕日の貌(かお)をして 瑞香

1

平成26年11月

411

茜いろ俳句読みたし秋の暮れ はち

1

平成26年9月

412

雨蛙映る影から葉のしずく 三指奏

1

平成26年5月

413

甘く煮た南瓜(なんきん)の色黄金色 窓枠

1

平成26年8月

414

雨ふりて家で愛でるは桜餅 はち

1

平成26年3月

415

くゎくゎと眠る枕に恋の歌 三指奏

1

平成26年5月

416

雨蛙見かける町や遠くなり 鼬蜘蛛

1

平成26年5月

417

畳の間猫と向き合う雨蛙

1

平成26年5月

418

雨蛙空を見上げて何を見た 板上

0

平成26年5月

419

てのひらにみどりの宝石あまがえる め組

0

平成26年5月

420

本当は食べたことない桜餅 大富豪

0

平成26年3月

421

雨蛙我が手の中で雨宿り 十一屋

0

平成26年5月

422

俯いた二人二つの桜餅 鞄持

0

平成26年3月

423

人生の様に飛び跳ね雨蛙 はち

0

平成26年5月

424

雨蛙夢に出たなら掃除しな

0

平成26年5月

425

待ってたよ森が色づく桜餅 大富豪

0

平成26年3月

426

贈るバラ「父の日は白」父の声 瑞香

0

平成26年5月

427

雨蛙指先に乗るエメラルド 鞄持

0

平成26年5月

428

菓子を焼きジャックオランタン庭に置き 瑞香

0

平成26年8月

429

キュウリ食い行く田舎道雨蛙 柏尾川

0

平成26年5月

430

雨の夜俺と蛙と二人きり 板上

0

平成26年5月

431

父の日や傘のくつ下兄妹で 鞄持

0

平成26年5月

432

女子会でピュアな頬紅桜餅

0

平成26年3月

433

飛び跳ねて遊び疲れし雨蛙 十一屋

0

平成26年5月

434

皆の前遠慮の塊桜餅 十一屋

0

平成26年3月

435

マイアミのプールサイドに雨蛙

0

平成26年5月

436

菓子棚にポツンと残る桜餅

0

平成26年3月

437

歳祝いドンペリアテは桜餅 はち

0

平成26年3月

438

野点する青空の下(もと)桜餅 瑞香

0

平成26年3月

439

赤い裾揺蕩う君は夏の踊り子 窓枠

0

平成26年6月

440

養生し誰だか解らぬ花粉症 はち

0

平成26年3月

441

猛暑来てついに金魚も音を上げた 十一屋

0

平成26年6月

442

粉もんに凝ったがための花粉症 板上

0

平成26年3月

443

時節(とき)を告ぐ症状かろき花粉症 瑞香

0

平成26年3月

444

南瓜でも唐茄子でも良し美味なれば 十一屋

0

平成26年8月

445

お祭りの金魚いまでは鮒レベル

0

平成26年6月

446

南瓜(なんきん)の冷たいポタージュ君の味

0

平成26年8月

447

祖父祖母の想いに続く田植かな 鼬蜘蛛

0

平成26年5月

448

深呼吸一抹の鬱花粉症 落ち葉拾い

0

平成26年3月

449

夢を見た南瓜の馬車で舞踏会 大富豪

0

平成26年8月

450

線香に我慢比べの蚊と我が身 落ち葉拾い

0

平成26年8月

451

とどろかせ雷鳴乱舞春の鼓動 三指奏

0

平成26年3月

452

春雷よ何故に落とすか若花を 落ち葉拾い

0

平成26年3月

453

垂直に伸びる虹みて頷いて 落ち葉拾い

0

平成26年6月

454

虹眺め時が止まっているようで め組

0

平成26年6月

455

虹色は何色なるや天人よ 十一屋

0

平成26年6月

456

あの子らの帰省待ちわび田植えかな 大富豪

0

平成26年5月

457

お田植えを二代の君が引き継がれ 十一屋

0

平成26年5月

458

いつまでもたどり着けない橋の下 板上

0

平成26年6月

459

雨上がるビルかける虹どこへ行く 三指奏

0

平成26年6月

460

雨あがり虹出なくても心七色

0

平成26年6月

461

豊饒を願う親子の田植えかな 鞄持

0

平成26年5月

462

雨止んで虹が架かるは憧憬か 窓枠

0

平成26年6月

463

藤娘の色とは違う茄子娘 瑞香

0

平成26年7月

464

ぬるい麦茶ほのかにビールの味がする

0

平成26年6月

465

湯上がりのマッサージ機と麦茶かな 鞄持

0

平成26年6月

466

蚊遣りなう蕪村もビックリムシコナーズ 小作姓

0

平成26年8月

467

汗かいたグラスがからんと音立てて 窓枠

0

平成26年6月

468

ラーメンの汁を飲み干し春を待つ 落ち葉拾い

0

平成27年1月

469

蚊遣りの火祖父の思い出立ち込める

0

平成26年8月

470

二日酔いミネラル補給麦茶飲む 三指奏

0

平成26年6月

471

バブルではこの肌もてた麦茶色 大富豪

0

平成26年6月

472

無印のオシャレ麦茶が超うまい

0

平成26年6月

473

麦茶とは名付けられない暇かな 板上

0

平成26年6月

474

麦茶より冷菓を好くは子供たち 十一屋

0

平成26年6月

475

デング熱千代に八千代に蚊遣り香 はち

0

平成26年8月

476

生で食う想像するが炒め茄子 柏尾川

0

平成26年7月

477

御法度です茄子は使わぬ花電車 はち

0

平成26年7月

478

茄子を煮て天(てん)の祖(そ)もまた茄子を煮て 落ち葉拾い

0

平成26年7月

479

冷蔵庫に麦茶がいたこと忘れてた 柏尾川

0

平成26年6月

480

想いはせ煙くゆらす蚊遣り豚 三指奏

0

平成26年8月

481

ぬか漬けの茄子の色香を愛でて酔い め組

0

平成26年7月

482

麦茶注ぎ汗かくビーカーおろしたて 瑞香

0

平成26年6月

483

蚊遣り見て祖父母のことを思い出し 十一屋

0

平成26年8月

484

合格の吉報祈り花活ける やん

0

平成27年1月

485

素麺と麦茶と西瓜で三拍子 窓枠

0

平成26年6月

486

精霊馬で拝みにおいでよ孫の顔 窓枠

0

平成26年7月

487

春待つは人だけでなく万物が 十一屋

0

平成27年1月

488

春待つやまつ毛を濡らしじっと耐え 大富豪

0

平成27年1月

489

つけめんを食べて一口だけ麦茶 柏尾川

0

平成26年6月

490

麦茶煮た茶渋のやかん懐かしく はち

0

平成26年6月

491

束の間の寝息導く虫の音 窓枠

0

平成26年8月

492

鼬蜘蛛 選考中

0

平成26年10月

493

鞄持 選考中

0

平成26年10月

494

ゆく風と虫の音聞ゆ旅のあと 捨馬

0

平成26年8月

495

狼もただひたすらに春を待つ 捨馬

0

平成27年1月

496

開け放つ春待つ窓はまだ寒し 三指奏

0

平成27年1月

497

小さめの辛子漬けの茄子酒きりり やん

0

平成26年7月

498

まるまると太った茄子の肉汁よ 窓枠

0

平成26年7月

499

虫の音や祖母の唄声思い出し 鞄持

0

平成26年8月

500

もう少し待ってと茄子の精霊馬 三指奏

0

平成26年7月

501

茄子娘子を置き母はどこ消えた 十一屋

0

平成26年7月

502

虫の音も滝の音にはかき消され 十一屋

0

平成26年8月

503

立ち止まり上着を羽織る鰯雲 鼬蜘蛛

0

平成26年10月

504

刈り取りもすみ風立ちぬ鰯雲 柏尾川

0

平成26年10月

505

羨むは空を漂う鰯雲 廻転

0

平成26年10月

506

祖父の乗る脚の短き茄子の牛 め組

0

平成26年7月

507

もぎたての果実のごとき焼き茄子の実

0

平成26年7月

508

赤付きの茄子は苦手な大宗匠 十一屋

0

平成26年7月

509

収穫の嫌いな茄子も食べる児ら やん

0

平成26年7月

510

夏の傷治りかけに降る時雨かな

0

平成26年10月

511

発表の掲示を前に手を握る やん

0

平成27年1月

512

茄子の肉貪る虫にくれた夏 板上

0

平成26年7月

513

秋時雨浴びて進むはいばらの道 落ち葉拾い

0

平成26年10月

514

扇子持ち季節を楽しむ麻婆茄子 鼬蜘蛛

0

平成26年7月

515

名を失くしかじかむ心に秋時雨 廻転

0

平成26年10月

516

虫の音がはじまり終わる四季の唄 大富豪

0

平成26年8月

517

雨だれや夜空に光り秋時雨 鼬蜘蛛

0

平成26年10月

518

滝行の気合いに虫の音打ち消され 十一屋

0

平成26年8月

519

ザクザク大人もウキウキ霜柱 三指奏

0

平成27年1月

520

震災の爪痕残し秋時雨 大富豪

0

平成26年10月

521

秋時雨対岸の町は路面濡れ やん

0

平成26年10月

522

虫の音を何も言わない君と聴く め組

0

平成26年8月

523

窓の外かはたれどきの秋時雨 捨馬

0

平成26年10月

524

裏通り暗がりに立つ霜柱 捨馬

0

平成27年1月

525

秋時雨寒気を連れて来訪し 十一屋

0

平成26年10月

526

夏風や弾む裸足と下駄の音 捨馬

0

平成26年7月

527

裸足まで涼を届ける縁の桶 三指奏

0

平成26年7月

528

流れ星願いを聞けと言いたいが 十一屋

0

平成26年10月

529

朝帰り明け方の空星流る 三指奏

0

平成26年10月

530

砂浜ではしゃぎ火傷の裸足かな 十一屋

0

平成26年7月

531

クーラーを止め冴え渡る虫の音や 小作姓

0

平成26年8月

532

テーブルに故郷の香り霜ばしら 鼬蜘蛛

0

平成27年1月

533

火傷舌湯豆腐のような接吻を

0

平成27年1月

534

真夜中の湾岸飛ばす流星号

0

平成26年10月

535

憂鬱も過ぎ行くままに流れ星 柏尾川

0

平成26年10月

536

流れ星流るるうちに餅を食う 廻転

0

平成26年10月

537

いつもより流れ星多め千鳥足 小作姓

0

平成26年10月

538

変わらない世の中願う流れ星 鞄持

0

平成26年10月

539

虫の音や少し寝るのを遅くして 鞄持

0

平成26年8月

540

声上げて今更遅い流れ星 鼬蜘蛛

0

平成26年10月

541

放り出すあんよがパタパタ夢の中 窓枠

0

平成26年7月

542

まばたきのその間にも流れ星 落ち葉拾い

0

平成26年10月

543

夕闇の波打ち際に裸足の君

0

平成26年7月

544

頑張れよさみしいけれど虫の声 柏尾川

0

平成26年8月

545

湯豆腐の具にはでか過ぎ老舗なり 十一屋

0

平成27年1月

546

魔が刻の流星に乗って君の部屋へ

0

平成26年10月

547

空見あげ二人で願った今日の日を 大富豪

0

平成26年10月

548

流れ星せめて想いの届くまで 鞄持

0

平成26年10月

549

湯豆腐に野菜を入れて泣かされた 柏尾川

0

平成27年1月

550

ハッとした見飽きたはずの君の裸足に 落ち葉拾い

0

平成26年7月

551

虫の音と夜風報せる衣替え 窓枠

0

平成26年8月

552

薄皮じゃ歩けないぞよこの先は 板上

0

平成26年7月

553

二人して寝転び数えた流星雨 やん

0

平成26年10月

554

どこへ行く燃え尽き落ちた流れ星 大富豪

0

平成26年10月

555

ほらあそこ残像だけの流れ星 柏尾川

0

平成26年10月

556

流れ星長旅疲れ無いのかな 十一屋

0

平成26年10月

557

掌を滑り落ちれば湯豆腐よ 捨馬

0

平成27年1月

558

夏の夜の灯りに集いし妖蛾姫 捨馬

0

平成26年7月

559

隣家から虫の音届く夏休み 鼬蜘蛛

0

平成26年8月

560

肩寄せて虫の音聞いて愛語ろ 大富豪

0

平成26年8月

561

鬱金香馴染んだ名とは違いすぎ 十一屋

0

平成26年4月

562

忘れない夏の夜に散る命たち 大富豪

0

平成26年7月

563

目刺し見て思い出すのは土光さん 十一屋

0

平成27年2月

564

夏の夜空調無しでは眠られず 十一屋

0

平成26年7月

565

一束の目刺し挟んで老夫婦 鞄持

0

平成27年2月

566

眼鏡屋で視力を計る目刺しの群 落ち葉拾い

0

平成27年2月

567

香ばしき目刺し眺めて口弛む 捨馬

0

平成27年2月

568

チューリップ愛でる親子や日曜日 鼬蜘蛛

0

平成26年4月

569

夏の夜手のひらかざし月明かり 鼬蜘蛛

0

平成26年7月

570

貧乏と言われて結構日々目刺し 大富豪

0

平成27年2月

571

見えぬゆえ香りよこすか目刺しども 鼬蜘蛛

0

平成27年2月

572

チューリッププルルン唇ちゅーりっぷ はち

0

平成26年4月

573

チューリップはっとしたとき南風 三指奏

0

平成26年4月

574

南方で恋しくなりしは梅干しか 十一屋

0

平成27年2月

575

秋刀魚にはわからぬ君のこの旨さ 大富豪

0

平成26年9月

576

閃いた梅味のガム噛みしめて

0

平成27年2月

577

憧れは秋刀魚をキレイに食べるあの人 小作姓

0

平成26年9月

578

お日様とチューリップとくりゃ蝶が飛ぶ 窓枠

0

平成26年4月

579

古備前に青く尖った秋刀魚かな 鞄持

0

平成26年9月

580

七輪と親父の出番秋刀魚かな 落ち葉拾い

0

平成26年9月

581

除夜の鐘至らぬ俺を叩き割れ 落ち葉拾い

0

平成26年12月

582

チューリップ奏でオランダ大使館 鞄持

0

平成26年4月

583

庭に出て七輪秋刀魚酒うまし 三指奏

0

平成26年9月

584

余寒にも負けじ咲くのは梅の花 大富豪

0

平成27年2月

585

妹よ飛梅のような恋なれど つばめ

0

平成27年2月

586

母の日に季節遅れのチューリップ 板上

0

平成26年4月

587

選り取りぬ秋刀魚の口の黄色いの 瑞香

0

平成26年9月

588

初雪やちらりはらりと湯船にも 瑞香

0

平成26年12月

589

秋刀魚刺し馴染みの店でもう一杯 鼬蜘蛛

0

平成26年9月

590

満面の君の笑顔はチューリップ 大富豪

0

平成26年4月

591

画用紙に俺も描いたか、チューリップ 柏尾川

0

平成26年4月

592

チューリッププラスチックの茎揺らし 瑞香

0

平成26年4月

593

手を繋ぐ二人の隙間に春の風 大富豪

0

平成27年2月

594

春の風フレッシャーズの背中押し 瑞香

0

平成27年2月

595

色選び愛の選択チューリップ 十一屋

0

平成26年4月

596

庭先で七輪秋刀魚準備よし 大富豪

0

平成26年9月

597

花終えてビール片手にチューリップ 三指奏

0

平成26年4月

598

時過ぎて散るは醜きチューリップ はち

0

平成26年4月

599

焼け野はら一輪だけのチューリップ 板上

0

平成26年4月

600

春風に人待ち揺れる黄ハンケチ はち

0

平成27年2月

601

秋刀魚食い季節の変わり意識する 十一屋

0

平成26年9月

602

春の風俺の背中のでつむじ巻く 板上

0

平成27年2月

603

憂鬱を薄紅にする春の風 迷子鳥

0

平成27年2月

604

春風や闇をまたいで何処へ行く

0

平成27年2月

605

堂々と備前を見下ろす焼秋刀魚 はち

0

平成26年9月

606

津々と雪舞う夜に除夜の鐘 廻転

0

平成26年12月

607

チューリップ偉人碑の元咲き揃ふ 鞄持

0

平成26年4月

608

チューリップ和名はまさかの鬱金香 窓枠

0

平成26年4月

609

不意のチューリップクリームの柔らかさ

0

平成26年4月

610

うた唄う時の挟間に除夜の鐘 はち

0

平成26年12月

611

時めぐり北斗七星春の風 瑞香

0

平成27年2月

612

まっすぐに伸びよと願いチューリップ 鼬蜘蛛

0

平成26年4月

613

春風と云う名の煎茶勧められ 鞄持

0

平成27年2月

614

花粉とも仲良しこよし春の風 十一屋

0

平成27年2月

615

医療用麻の種蒔き春の風 はち

0

平成27年2月

616

悪夢見た言い訳をして朝寝かな 鞄持

0

平成26年4月

617

新米よその響きだけで三杯目 窓枠

0

平成26年9月

618

家電はどうせセールス朝寝坊 柏尾川

0

平成26年4月

619

冬に入る元気だったか寒太郎 三指奏

0

平成26年11月

620

深呼吸一つ数えて冬に入る 廻転

0

平成26年11月

621

除夜の鐘嗚呼あずましや温い部屋 柏尾川

0

平成26年12月

622

赤鼻の彼女の笑顔冬に入る 大富豪

0

平成26年11月

623

炬燵から出られず焼き芋逃したり 十一屋

0

平成26年12月

624

朝寝して後悔ひとつ日暮れどき 窓枠

0

平成26年4月

625

朝寝より散歩でもしろと寝言言う 落ち葉拾い

0

平成26年4月

626

朝寝坊シーツの皺に君を重ねて

0

平成26年4月

627

新米の湯気の向こうに新香こ 瑞香

0

平成26年9月

628

初雪や君との距離が縮む夜

0

平成26年12月

629

いにしえの廃虚に若葉風光る

0

平成26年4月

630

風光る隣の窓に鯉のぼり 三指奏

0

平成26年4月

631

落ち葉踏み七つ越えたは八ヶ岳 落ち葉拾い

0

平成26年11月

632

早起きのつらき朝にも風光る 十一屋

0

平成26年4月

633

気力だけ空回ってます新米です。 小作姓

0

平成26年9月

634

小説の栞を落ち葉にするあなた

0

平成26年11月

635

落ち葉舞い寒さ増します帰り道 十一屋

0

平成26年11月

636

虫食いの落ち葉のお面君みたい め組

0

平成26年11月

637

初雪や煙草の煙り燻らせて 鞄持

0

平成26年12月

638

紅葉が散って色づく遊歩道 窓枠

0

平成26年11月

639

久しぶり暖かな朝落ち葉かな 鼬蜘蛛

0

平成26年11月

640

初雪や雪見だいふく買う合図 窓枠

0

平成26年12月

641

手袋に落ちては消える初雪よ 三指奏

0

平成26年12月

642

落ち葉道猿丸太夫声を聞く 鞄持

0

平成26年11月

643

初雪や灰色の空いっぱいに め組

0

平成26年12月

644

初雪をこたつで眺め除夜の鐘 はち

0

平成26年12月

645

新米は小さな茶碗で炊き立てを

0

平成26年9月

646

日短し時計に目をやりまだ17時(ごじ)か 窓枠

0

平成26年11月

647

初雪や空に伸ばした小さき手 鞄持

0

平成26年12月

648

日短や恋人時間は長くなり 鼬蜘蛛

0

平成26年11月

649

初雪に浮かれてるのは街ばかり 落ち葉拾い

0

平成26年12月

650

新米と言ってる上司は一つ上 大富豪

0

平成26年9月

651

秋の夜のたばこの風味にハッとする 小作姓

0

平成26年9月

652

師が走る訳はこれなり日短 十一屋

0

平成26年11月

653

初雪のだるまで遊びし武蔵小次郎 はち

0

平成26年12月

654

やわらかく世界を包む秋の暮れ め組

0

平成26年9月

655

返信打つ指に宵闇日みじか 瑞香

0

平成26年11月

656

良き友の香り短し秋の暮れ 窓枠

0

平成26年9月

657

秋の暮れ息子の投球の頼もしさ やん

0

平成26年9月

658

日短もいいねぬくもり足絡め 大富豪

0

平成26年11月

659

初雪を求め子犬は駆け回り 十一屋

0

平成26年12月

660

恋心励ます灯り日の短か 柏尾川

0

平成26年11月

661

デング熱秋の暮れには消え失せよ 十一屋

0

平成26年9月

662

日の短赤ちょうちんが唆す 窓枠

0

平成26年11月

663

一日を短く感じ日短 十一屋

0

平成26年11月

664

帰路急ぐ短日小道険しくて 廻転

0

平成26年11月

665

子供らの顔大人びる短日や 柏尾川

0

平成26年11月

666

日短や銀幕スターの訃報しる はち

0

平成26年11月

667

熱燗や気づけば暮れよ日短 捨馬

0

平成26年11月

668

向島秋の夕暮れ「コツや、コツ」 瑞香

0

平成26年9月

669

短日や部屋干し時間長くなり 鞄持

0

平成26年11月

670

歩いては友人愛し秋の暮れ 鼬蜘蛛

0

平成26年9月

671

初雪は夜の灯りに照らされて 三指奏

0

平成26年12月

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